『Crazy Monster ― 地球を撫でる right-hand』
Futon Painting 220×178×68cm 1992年制作
バーゲンセールのワゴンに群がる女性たち。
テレビのニュース画面を見ながら、今泉がひと言。
「いいねぇ~。パワーやねぇ~。次のテーマはコレ、人間の狂気でいくかー」
…ということで生まれた作品が『Crazy Monster』シリーズの初作品となった『SHOPPING MONSTER』(180×560×110㎝ 1991年制作 フトン・ペインティング)だ。
素地はキャンバス地。後期のヘッシャン(麻布)を用いたフトン・ペインティングとは違い、色のりもよく発色も鮮やかで美しい作品である。
しかし、高価でお行儀の良い素地であるキャンバス地からは、偶然から生まれる面白さというものは得られない。
キャンバス地を使うと、作った型紙通りに仕上がっていくので、輪郭を十分に検討してから縫製作業に取り掛からなければ、作家のイメージからかけ離れたものになってしまう。
さて、それを欠点とするか、長所とするかは、作家のみぞ知る…ということで、助手の仕事は、指示通りに仕上げていくことだけである。
「こんな感じだから、こんなの!よろしく」
めちゃくちゃ簡単なラフスケッチを手渡され、呆然とする助手を余所目に、芸術家ご本人様は、若人のエネルギーを吸い取りに、鼻歌交じりに美学生の指導へといそいそ出かけていく。
硬いキャンバス地と格闘しながら、黙々と一日中ミシンをかける。
針がボキボキと折れるたびに、チッと舌打ち。
強引に硬い生地を縫わされるミシンが悲鳴を上げ、発火するんでは?というくらい熱くなり、動きもイマイチ悪くなる。
騙し騙し…只管にミシンをかける、ミシンをかける、ミシンをかける…(イライラ)
夕方、元気に帰宅の芸術家様。
縫いあがった生成りのモンスターを見てひと言。
「えらくキレイに作ったねー。もっとこう、ワイルドな感じが欲しかったなー。優等生すぎてイマイチだなー」
…助手、怒りの爆発秒読み開始…は、いうまでもなくであります щ(゚Д゚щ)カモォォォン!!
今は亡き中島らも氏。大変お気に入りの作家で新刊がとても楽しみだったので、この数年本当に淋しい限り。…しかし、いくらご自分がラリラリ~をお好きでも、猫に幻覚キノコ食わしちゃぁダメっしょ。表紙とかけ離れた内容に、ちょっと怒りを覚えた1冊(・A・)イクナイヨ、ソレ
最近のコメント