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人間のかたち

Man05 「人間のかたち」

102×65.0cm 1996年制作

Mixed Mediums on Shaped Cardbord

近隣都市で、凶悪で残虐な事件が起こるなどということは、普段の生活の中であまり想像しないのではないだろうか。

福岡県久留米市の元看護婦たちによる「連続保険金殺人事件」を報道で知ったときには、出てくる地名があまりにも身近だったので、とても実際におきた事件だとは思えなかった。

『黒い看護婦―福岡四人組保険金連続殺人―』(森 功 著)のノンフィクションを読みながら、実際に起きた事件が陰惨なものであるにも拘らず、そこに行きつくまでの過程が、あまりにも現実離れしていて、しかも滑稽ですらあることに、人間を形作る物について恐怖してしまった。

人間界を離れて山奥にひっそりと暮らす、そんな仙人にでもならない限り、人と関わらずには生きてはいけない。

自分は大丈夫?ご近所さんは大丈夫?…そんなことを考えながら生活しなくてはならないとしたら…とてもではないが精神がもたないな、と思う。『黒い看護婦』の解説で、精神科医は、主犯の女性を「サイコパス」だと書いている。

一生の中で個人が関われる人間の数はどれくらいなのかは解らないけれど、ノンフィクションにしろファンタジーにしろ、どんなジャンルの小説であっても、多くの本を読み、様々な「人間のかたち」を知っておくことは、自分や家族を守る、大切な手がかりになるのではないだろうか。

黒い看護婦―福岡四人組保険金連続殺人 (新潮文庫 (も-33-1)) Book 黒い看護婦―福岡四人組保険金連続殺人 (新潮文庫 (も-33-1))

著者:森 功
販売元:新潮社
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コメント

自分の精神状態が安定しているときは読めるのでしょうか? 最近は敬遠してしまいます。 
軽いノリでくくくっ・・って笑えるようなものが今の私には必要なようです。

 

投稿: ビディの母 | 2008年1月30日 (水) 09時53分

うん。でも、コレは笑えました。
描かれている内容が、あまりにも現実離れしていて…滑稽すぎるので。
とてもノンフィクションだとは思えなかったです。
かといって、フィクションにしては三流過ぎるストーリーだし。
重松清さんとか石田衣良さんとか桐野夏生さんのフィクションの方が、ずーっと重い感じです。
あ、でも、ビディ母さんの言うとおり…
ここんとこ、いしいひさいちの漫画ばっかり読んで「ククク」とやっているのは、コレの後遺症なのかな~(~_~;)

投稿: 芸術を愛するブタ | 2008年1月30日 (水) 19時12分

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