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2008年2月

gorilla―ゴリラ

Zoogolila1 「gorilla-ゴリラ」

79.0×64.5㎝ 1986年制作

Bond Work ボンド・ワーク

「絶滅の危機に瀕する」

この言葉を何度みたことだろうか、と思う。

学名:Homo sapiens sapiens (ホモ・サピエンス・サピエンス)、和名:ヒトも

いつか「絶滅の危機に瀕する」なんて書かれるんだろうか。

あ、でも書くのは「ヒト」なわけであるから…自分たちで自分たちのことを危惧するわけか。

それとも、未知の宇宙生命体みたいなモノが現れて、ヒトの絶滅を危惧するんであろうか。

ニシローランドゴリラ

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tiger―トラ

Zootiger 「tiger-トラ」

79.0×64.5㎝ 1986年制作

Bond Work ボンド・ワーク

空腹だったり、閉塞された環境に置かれたりすると、

人でも動物でも不機嫌になるもんよね。

ベンガルトラ

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snake―ヘビ

Zoosnake_2 「snake-ヘビ」

64.5×79.0㎝ 1986年制作

Bond Work ボンド・ワーク

ヘビが起きなくては、春は来ない。

ヘビ舎の前で「ちっ」と舌打ち。

ヒメハブ

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puma―ピューマ

Zoopuma 「puma-ピューマ」

64.5×79.0㎝ 1986年制作

Bond Work ボンド・ワーク

春はまだ遠いようで…。

こればかりは、愚痴ったところで仕方無いので、

暫くは自宅で『動物園巡り』を楽しむかな。

まずはピューマの檻の前。残念ながら昼寝の最中。

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The Tree―木の芽時

Tree05 「The Tree―木の芽時」

F6号 2004年制作

休日の穏やかな午後。

ふと窓の外に目をやると、節分の日の豆打ちの残りを、雀がベランダで啄ばんでいるのが見えた。

嬉しくなって窓を開けると、心なしか空気がやわらかい。

部屋に差し込む陽光に、春の気配を感じながら、ちょっとだけ気持ちが温かくなった…はずだったのに。

翌日は、針のように尖った冷たい空気が、顔に身体に突き刺さり、恨みがましく空を眺める。天の気紛れに、身体が追いつかない

春が恋しい、そう思い始める頃に、今泉の遺児たちに必ず届く葉書が1通、今年もまたやってきた。

差出人は野見山暁治先生だ。

二人ともげんきそうで よかった、よかった。 

颯太クン、絵心がなくて、これも よかった。 

二代にわたって、食えないことばかり続けたら、これは大変。

樹音さん、漫画ばかり描いているうちに すぐに大人になるよ。

僕が子供のときは、漫画ばかり描いてました。

ふふふ。ほんとに、ほんとに。…と、母は家計簿とにらっめっ子しながら思います。

さあ、春はもうすぐだー。

野見山先生の万年筆のインクは、いつも温かい春の匂いがします。

うつろうかたち Book うつろうかたち

著者:野見山 暁治
販売元:平凡社
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人間のかたち97

Man04 「人間のかたち 97」

134.5×95.0cm 1997年制作

Mixed Mediums on Shaped Cardboard

日常生活の中に起こる不思議な現象。

感性があまり研ぎ澄まされていないせいなのか、私は経験したことがない。

あまりにも体調不良が続くと、友人に「ねえー、頭の上にさぁ、亀か河童が乗っかっているのがみえない?」などと、冗談で聞いたりはするのだけれど…

同じ出来事を体験しても、それを超常現象と捉える人もいれば、夜毎軋む廊下の音に「最近、家にガタがきてて軋みが酷くってヤになっちゃうわー。まあね、築二十年ともなるとねー」と、日常の出来事として、それ以上深読みしない人もいる。

私は後者だけれど、でも、言葉に出来ない不思議なものって、結構心惹かれます。漫画なら『蟲師』や『結界師』や『百鬼夜行抄』ついつい夢中になってしまいます。

さて、今市子(いま・いちこ)さんの『百鬼夜行抄』。

今市子さんは大変綺麗な人物画を描かれます。その綺麗さが、何というか『リカちゃん人形』の綺麗さに似ていて…まあ、つまり、皆同じ顔に見えるので(人物の描き分けが出来ていなくて)、同じ本を少なくとも二度は読み返さねば、登場人物やストーリーを把握できないという、ちょっとした欠点があります。

でも『百鬼夜行抄』は、とても好きな漫画で、愛する友人と「今市子」さんのことを「今一子(いまいち・こ)」さんと呼びながらも、愛読している不思議漫画なのであります。

百鬼夜行抄(16) 百鬼夜行抄(16)

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イカ―cuttlefish

Fishikabondbond 「イカ―cuttlefish」

73.0×60.0㎝  1990年制作

Bond Work(ボンド・ワーク) Mixed Mediums on Card Board

穏かな夏の日の午後。潮風に頬をあらわれながら、幸せの船旅を満喫中。

と、何の予兆もなしに、突然、船が傾ぎ…あっという間に『巨大イカの化け物』に海底へと引き込まれ…きゃー!!

なんてことは、三流映画の一場面でもない限りないでしょう。

が、突然降りかかる災難というのは、その辺にゴロゴロ転がっていて、いつ何処で自分の身にその災難が襲いかかってくるか、誰にもわからない。

…だからこそ『ピクトさん』は我々の生活に必要不可欠なのだ!

ここにも、そこにも、あそこにも…世界中で大活躍の『ピクトさん』たち。

日常生活に溶け込んで、密かに我々の生活を守り、身体を張って奮闘している『ピクトさん』たち。

街中を歩いていても、車を運転していても…「ピクトさんに出会えるのではないかしらん」と、恋心に似た愛しさを抱きながら、ついついキョロキョロ。

『ピクトさん』に出会って以来、、大変挙動不審な自分が、ちょっと怖くなったりするこの頃。

もしかして『ピクトさん』は、図式化された現代版『八百万の神』なんだろうか、などと思ったりしている。

ピクトさんを見かけた方は『日本ピクトさん学会』までご連絡を…(笑)

(注)公共の場などの人前で読むのは要注意!この本を読んで笑いを我慢するのは至難のわざです。笑いすぎて胃がヨジレかけた経験者より。

ピクトさんの本 Book ピクトさんの本

著者:内海 慶一
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The Tree―雨の杜

Tree06 「The Tree―雨の杜」

アクリル P30Y 2004年制

もうじき暖かい春がやってくるという頃、しとしとと冷たい雨が降り続き、今泉の亡くなった朝、雨は凍るように冷たい雪に変わった。

春霖…春の長雨と呼ばれるこの雨を、多分、生涯好きにはなれないだろう。

両腕に抱えた遺骨を納めた木箱の感触と、肌を刺す冷たい春霖のイメージは、心の中に深く焼きついて、一時もはなれることはない。

「雨の杜」に降り注ぐ雨をみていると、大地をはぐくむための喜びの雨のようでもあり、生きとし生ける者の悲しみの涙のようでもある。

この作品を仕上げた半年後に、今泉は独り静かに大地へ帰ってしまった。

音楽にしても絵画にしても、鑑賞する場合には、聴く側あるいは観る側の、それまでの人生経験が心を動かす大きな要になっていると感じることが多い。

今泉の遺児、カスキを弾く少年、12歳。憧れのピアニストは舘野泉さん。

その館野泉さんが、フィンランドにおいて「通俗的な感傷趣味」と刻印を押され、長い間埃を被って忘れ去られていた作曲家『ヘイノ・カスキ』の楽譜を校訂・解説し、日本で紹介している。

館野さんによって『激流』という邦題を得た美しいその曲を、12歳の少年は何とか弾きこなしたいと懸命に頑張っているのだが、この12年の人生を、コンクリートとアスファルトとにぎやかな街灯の中で育った彼には、『水の音』は単なる音でしかなく、それを『川や雨や雫の囁き声』などと感じることは、なかなか難しいようだ。

只今のところ『激流』は、ほとんど騒音と変わらない『濁流』となっている。

まだ12年しか生きていないのだもの。これからの経験で、そういうことが感じられるようになれたら良いね…。

夜の海辺にて〜カスキ:作品集 Music 夜の海辺にて〜カスキ:作品集

アーティスト:舘野泉
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