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2008年4月

COMPSOGNATHUS―恐竜

Mon03 「COMPSOGNATHUS」

61×73㎝ 1987年制作

Bond Work(ボンド・ワーク) Mixed Mediums on Card Board

ジュラ紀から白亜紀に生きていた恐竜『COMPSOGNATHUS(コンプソグナトゥス)』

名前の意味は『かわいらしいあご』

作品と名前の意味を照らし合わせて、思わず「うふふ」

最も小さい肉食恐竜の一つで、全長約1メートル程といわれているので、なかなかホントに『かわいらしいあご』の持ち主だったのかもしれない。

恐竜が残した化石から、彼らの姿や生活や習性の謎を解き明かしていく研究者たち。

その研究者によって復元された恐竜の姿から、想像の翼を最大限に拡げて作画していく芸術家。

どちらも、自身の目で見ることの出来ないものを追い、そこから何かを生みだしていくというのだから、本人たち(研究者や芸術家)にとって、これほど楽しいことはないのではないだろうかと、羨ましい気持ちになる。

しかし、実際に昨日一日を生きて、今日をまた数時間ほど生きて…明日へとこの時間が続くことを思えば、その都度ぶつかる出来事や出会う人々を、大切にしていかなくちゃもったいないなぁ…

そんなことを思いながら、友人が届けてくれた『きょうの猫村さん』最新刊のページを、ゆっくりめくって、のんびり過ごす。

猫村さんは、今日もひとコマひとコマを、大切に大切に生きていました(満足)

きょうの猫村さん 3 Book きょうの猫村さん 3

著者:ほし よりこ
販売元:マガジンハウス
発売日:2008/03/21
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IGUANODON―恐竜

Mon02 「IGUANODON」

61×73㎝ 1987年制作

Bond Work(ボンド・ワーク) Mixed Mediums on Card Board

随分と歳をとりました。

恐竜のいた時代があったことを想えば、私の生きている時間など、蜉蝣のごとく儚いので、これくらいの老化は取るに足りないことなのでしょう

老化に伴う身体的な衰えは当然ですが、心も並行して衰え、徐々に『鈍化』していくのを実感ます。

これを残念なことだと、多少ガッカリしたりもしますが、意外にこれが重要だったりもするのだ、とも思います。

心の『鈍化』によって、伸びていく若い力に対して『寛容の精神』が芽生え、近付いてくる死に対して『悠然と構える』ことができるようになるからです。

さて、最後の最後まで、熱く燃える鉄の玉のごとき人生を突っ走った、『吉本興業』の基礎をつくった女社長・吉本せいさん。

金欲と権力への執着から、成功だけを夢見て、着実に自分の目標に近付きながら突っ走った彼女。

最後は病に倒れ、大金を叩いて当時の最高の治療を受けたといわれますが、命はやはりお金では買えなかったようです。

時々、このくらいのバイタリティーでもって、残りの人生を瞬時に駆け抜けてみたいなどと思わないこともないけれど、やっぱり、心の『鈍化』を楽しむほうがいいな…。

(『女興行師 吉本せい』は、山崎豊子著『花のれん』と合わせて読むのがベスト。『花のれん』は、吉本せいさんの生涯を、実話を脚色しながらドラマティックに描いた小説。山崎豊子の実力は誰しもが知るところです)

女興行師 吉本せい―浪花演芸史譚 (ちくま文庫) Book 女興行師 吉本せい―浪花演芸史譚 (ちくま文庫)

著者:矢野 誠一
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花のれん 花のれん

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PTERANODON―恐竜

Mon04 「PTERANODON」

61×73㎝ 1987年制作

Bond Work(ボンド・ワーク) Mixed Mediums on Card Board

花散らしの雨が、通り沿いの歩道を、あっという間に桜色の絨毯に変えてしまった。

『一番美しいとき』を捉まえるのは、なかなか難しい。

恐竜シリーズは、今泉が芸術家としての自信に満ち溢れていた時期の作品で、この頃が彼にとって『いばん美しいとき』だったのかもしれない。

さて、人間が放つ匂いの『一番美しいとき』を、一生涯閉じ込めて、自分の手元に置いておきたいという欲望に駆られた青年グルヌイユ。

『香水ーある人殺しの物語』の主人公であるこの青年は、少女たちの匂いを収集するために連続殺人を犯し、その匂いを独自の方法で閉じ込めていきます。

『パフューム』という題名で、映画が話題になったけれど、原作も全世界1500万部という大ベストセラーとなりました。

映画のように、ヒロインを追い詰めるといったようなサスペンス仕立ての場面はなく、匂いを採取するための対象物を殺すときには、ただ後頭部を一撃するという簡単な描写のみ。

世界観が全て匂いによって支配されている、一人の人間の生い立ちと精神世界を描いた物語で、当時のフランスの時代背景や、香水調合に関する知識がある程度あれば、映画とは違った楽しみかたのできる文学作品ではないかと思います。

匂いにしか感情を抱けず、それによって生かされてきた主人公が、自分が愛した匂いのごとく最後には跡形もなく消えてなくなる…という結末が、皮肉たっぷりで面白かった。

Book 香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)

著者:パトリック ジュースキント
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STYRACOSAURUS―恐竜

Styracosaurus 「STYRACOSAURUS」

61×73㎝ 1987年制作

Bond Work(ボンド・ワーク) Mixed Mediums on Card Board

自分が踏みしめる大地の下に、かつて恐竜が生存していた時代があることなど、とても想像が及ばない。

自分が見上げる青い空の向こうに、果てしない宇宙空間が広がっていることが、信じられない。

自分の生きている時間が、地球のほんの一呼吸にしか当たらないのだと思うと、ちょっとゆったり構えて生きてみようかなと、そんな気持ちになる。

年齢を重ね、未来という言葉と無縁になりつつある私の側で、子供が無心で本を読んでいる。

スティーブン・ホーキング&ルーシー・ホーキング父娘、著の『宇宙への秘密の鍵』だ。

あまりに熱心に本に入り込んでいるので、横から少しページに目を走らせてみる。文章が簡潔で、とても読みやすく、テンポ良く物語りが展開していく。子供をひきつけるのに充分な要素が揃っているな、と感心しながら、子供の様子に納得。

さて、本を読み終わった子供は、目を輝かせながら本の内容について語り、未来の夢について饒舌だ。

子供のエネルギーを羨ましく思い、ホーキング博士の偉大さを改めて実感するひと時だった。

(子供たちの教育のために日々奮闘を続けるNさん。忙しい合間を縫って、この本を子供のために届けてくださった、人として母として、大変尊敬している彼女に、心より感謝です)

宇宙への秘密の鍵 Book 宇宙への秘密の鍵

著者:ルーシー・ホーキング,スティーヴン・ホーキング,さくま ゆみこ,佐藤 勝彦
販売元:岩崎書店
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