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IGUANODON―恐竜

Mon02 「IGUANODON」

61×73㎝ 1987年制作

Bond Work(ボンド・ワーク) Mixed Mediums on Card Board

随分と歳をとりました。

恐竜のいた時代があったことを想えば、私の生きている時間など、蜉蝣のごとく儚いので、これくらいの老化は取るに足りないことなのでしょう

老化に伴う身体的な衰えは当然ですが、心も並行して衰え、徐々に『鈍化』していくのを実感ます。

これを残念なことだと、多少ガッカリしたりもしますが、意外にこれが重要だったりもするのだ、とも思います。

心の『鈍化』によって、伸びていく若い力に対して『寛容の精神』が芽生え、近付いてくる死に対して『悠然と構える』ことができるようになるからです。

さて、最後の最後まで、熱く燃える鉄の玉のごとき人生を突っ走った、『吉本興業』の基礎をつくった女社長・吉本せいさん。

金欲と権力への執着から、成功だけを夢見て、着実に自分の目標に近付きながら突っ走った彼女。

最後は病に倒れ、大金を叩いて当時の最高の治療を受けたといわれますが、命はやはりお金では買えなかったようです。

時々、このくらいのバイタリティーでもって、残りの人生を瞬時に駆け抜けてみたいなどと思わないこともないけれど、やっぱり、心の『鈍化』を楽しむほうがいいな…。

(『女興行師 吉本せい』は、山崎豊子著『花のれん』と合わせて読むのがベスト。『花のれん』は、吉本せいさんの生涯を、実話を脚色しながらドラマティックに描いた小説。山崎豊子の実力は誰しもが知るところです)

女興行師 吉本せい―浪花演芸史譚 (ちくま文庫) Book 女興行師 吉本せい―浪花演芸史譚 (ちくま文庫)

著者:矢野 誠一
販売元:筑摩書房
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花のれん 花のれん

著者:山崎 豊子
販売元:新潮社
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コメント

この恐竜といい、プテラノドンといい、なんだかやんちゃで楽しげに見えるのでそこが好きです。家の一角にこんな絵たちと一緒にいて、古くてダイナミックな地球に想いを馳せてみるのもいい気分かも、と思いました。

投稿: 狩路 | 2008年4月24日 (木) 20時47分

詩人、狩路様。
ようこそいらっしゃいまし~confident

「やんちゃ」というのは、作品の感想として◎をあげたい。
だって私も初めて見たとき、同様の感想を持ち心がウキウキしましたからcatface

>家の一角にこんな絵たちと…

実は意外に大きな作品で、ごく普通のマンションの窓くらいあるんですよねー。
で、掛ける壁面がないということで、会社や施設などにしか引き取られてゆかない、暗い倉庫で安眠中の、ちょっと可哀想な子達です。
それこそまさに、古代の恐竜ぽくって良いかもねcoldsweats01

投稿: 芸術を愛するブタ | 2008年4月25日 (金) 17時44分

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