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Kissing among Faces

Face01 『Kissing among Faces』

90.9×65.1cm 1982

Egg Tempera,Acrylic on Canvas

時々、近隣の中学校の『裏サイト』へ遊びに出かける。

無数の『名無し』が、ウヨウヨいて、実体のわからないそれらが、奇妙なやり取りを続けている、何とも不思議なところだ。

『名無し』たちは『単語』で会話する、非常に変わった生き物だ。

名無し:まじ?

名無し:ん

名無し:きも~

名無し:テスト、いらね

名無し:サイテー

ちっとも面白くないので、もちっと語彙を増やせよ『名無し』!…などと思いつつ、今泉の初期の遺作が頭にポヨヨンと浮かんできたので、古い資料の埃を叩きながら、暗闇を彷徨う無数の顔の作品『Kissing among Faces』を探し出した。

そこに確かにいるのに、実体がわからない無数の『名無し』たち。

あまりの不気味さに、途中で投げ出したきりの夢野久作の『猟奇歌』と、実体のない『名無し』たちと、ホントはどちらが怖いのだろう…

「ある名をば ていねいに書き 抹殺をして 焼きすてる心」

「頭の中で ピチンと何か割れた音 イヒ・・・・・・・と・・・・俺が笑ふ声」

「号外の真犯人は俺だぞ・・・・・・と 人ごみの中で 怒鳴ってみたい」

「誰か一人殺してみたいと思ふ時 君ひとりかい・・・・・・と友達がくる」

「自殺しようか どうしようかと思いつつ タッタ一人で玉を撞いてゐる」

「毎日毎日 向家の屋根のペンペン草を 見ていた男が狂人だった」

(『猟奇歌』は全集の<3>に収録されている。読んで気持ちの良いものではないので、おススメは<4>)

夢野久作全集〈4〉 (ちくま文庫)

著者:夢野 久作

夢野久作全集〈4〉 (ちくま文庫)

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