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人間のかたち-Hips&Legs

Man03 『人間のかたち-Hips&Legs』

227×182cm 1996年制作

Mixed Mediums Paiting

茹だるような暑さの盂蘭盆会を何とか乗り切り、ようやく秋の気配がみえ始め、ふと気付けば、世間はもう秋彼岸。

時間の経過の早さに驚くばかりだ。

我が家の居間には小さな仏壇があって、子供らの玩具に囲まれて、とても場違いなところに鎮座している。

仏壇の中には位牌が一つ。父親の戒名が刻まれている。

突然の死によって永遠に出会うことの無くなった父親と子供らを繋ぐ大切な手段として、遺骨を引き取り、供養を引き受け、納骨堂と自宅に仏壇を購入した。

父親と別れたのは、息子が小学3年生、娘が幼稚園年長児のときである。

子供らは、父親の遺作に囲まれ、時折、父親の友人から思い出話を聞かせてもらい、仏壇に合掌し、納骨堂の掃除に行き…そんな風にして父親のいない時間を過ごしてきた。

…こうして時は流れ、気が付けば、息子は中学1年生、娘は小学4年生となっていた。

思い出は永遠に彼らの心の中にあって、この先、彼らを何らかの形で助けてくれるであろう…などと思っていたのだが、先日娘が、学校の宿題で引っ張り出して来たアルバムを見ながら、

「パパって、この人よねー?」

と指差すので、思わず「ええー!?」と驚きの声をあげてしまった。

優しかった『パパ』がいたことは覚えていても、いなくなってしまった『パパのかたち』は、彼女の記憶から、段々とその影が薄れていっているのを、意外なかたちで知ることとなってしまった。

父親が存在していた証明として、彼の子である娘がそこに存在しているのだから、思い出というあやふやな物よりも、確かな『実体』である彼女が今ここに存在していることが重要なのだとは思う…

しかし…あんなに溺愛していた「僕のかわい子ちゃん!」に、薄ぼんやりとしか思い出してもらえない『パパ』は、今頃ひとり、彼岸で涙しているかもなぁ~ ┐(´-`)┌と、ちょっと寂しくなったりするのでありました。

⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーーーン

第49話『あべこべ』の出だしのページ、台所の横のテーブルの上に、知る人ぞ知る『お父さんスイッチ』が置いてあります。か、感動…。 やっぱり、あずまきよひこ氏は素晴らしい。

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