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The Tree-庭の木

Tree02 The Tree-庭の木」

F6号 2004年制作

春信。

『ふと窓の外に目をやると、節分の日の豆打ちの残りを、雀がベランダで啄ばんでいるのが見えた。嬉しくなって窓を開けると、心なしか空気がやわらかい』…そう書いたのは一年前。

時間の流れのなんと早いことだろうか。

そして…。

今年もまた、我が家に春の訪れを告げる、一枚の葉書がやってきた。差出人はもちろん野見山暁治先生だ。

寒中お見舞

さき行き おぼろげな世相です

ともかくも 歯を食いしばって 暮らしましょう

大丈夫かな ぼく 入歯だけど

2009年 冬

みなさん 元気だろうかと 心配です。 なんか 励ましてやりたい。

    野見山 暁治

先生、また春がやってきますね。

こちらはみな、大変元気です。

失ったモノは、もう二度と戻らないということを、ようやく理解できるようになりつつあります。

…ということで、平凡な我が家の毎日にも、少しは進展がみられるようです。

ベランダの打ち豆の残りを、チュンチュンと嬉しそうに啄ばんでいる雀を見ながら、今年は野見山先生のように『つよいひと』になって、これからやってくる新しい季節を見送りたいと、そんなことを思ったりする暖かな午後であります。

(異境で癌に冒され、死の床についた妻。異文化との摩擦に苦しみながら懸命に孤独な看病を続ける画学生の夫(野見山暁治)。その壮絶な日々を日録をもとに克明に再現した、小説を超えたレシ(実録))

パリ・キュリイ病院  

著者:野見山 暁治

パリ・キュリイ病院

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コメント

(ブログさぼっててすみません)
なんだか、
ちょっと気になってのぞきにきたらココロにしみました。
つい、何か言葉を残していきたくなって。
今日は加布里漁港まで干物を買いに行きました。
海も川も、野も山も空も、春めいていましたよ。
狩さんは博物館でわがままなジジババと戦っているらしい。
今度の祭日には慰問をかねて見に行ってきます(^^)

投稿: 竹林たぬき | 2009年2月 8日 (日) 20時15分

たぬき様noodle

>ブログさぼっててすみません

ほんとうに、もう(*`ε´*)ノ
遊びに行く楽しみがなくなったではないですかー

でも…お元気そうで良かった(゚ー゚)
たぬきさんからの春信、受け取りましたデス。
とっても、うれしいcherryblossom

ジジババと戦う狩さんに、わたしからの激励をお伝えくださいませ。(お年寄りは、そう遠くない未来に、魂だけになりますから。堪忍、堪忍)

投稿: 芸術を愛するブタ | 2009年2月 9日 (月) 12時49分

お釈迦様の4月8日に、芸術のブタさんが555目のコメントを下さいました。 ありがとうございました。 これからもよろしくお願いします。

なぜかこの絵にきてしまいました。 壮絶やあと思って読んでると野見山 暁治さんがでてきました。 以前絵を描きに行ってた時に、私の絵を見て他の教室の先生が、野見山 暁治さんの作品を勉強をしたらと、アホなんで私わかりませんが・・・笑
仲間が、野見山 暁治の本を持っていて、絵も本の内容も面白いから読んで見なさいと言われながら、新聞に掲載された物ぐらいしか読んでません。 偶然出てきた名前にちょっと驚いてます。

 

投稿: 555 | 2009年4月 9日 (木) 00時25分

five555さま

うおぉ~!わたしってばfivefivefive目のお客様??
すごーい、ラッキー!宝くじ買っとけばよかったなぁψ(`∇´)ψ

野見山先生は、夫の東京藝大のときの恩師で、わたしの出身高校の大・大・大先輩であります(先生がいらっしゃった頃は、旧制中学でございましたが…sweat01

もう長い間お手紙のやり取りだけで、実際にはお会いしておりませんが…いつも万年筆のお手紙をいただき、心が和みます。
先生の万年筆の文字が大好きなので…(*v.v)。

先生の記事は、カテゴリーの『野見山暁治・ひとetc』の中にまとめているよ。今月、こちらの美術館で展覧会が開催されるので、展覧会案内記事を週末に向けて作成中でした。

意外なところで野見山暁治繋がりだね!びっくりeye

投稿: 芸術を愛するブタ | 2009年4月 9日 (木) 20時17分

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