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2009年4月

The Tree-浄水場の木

Tree14 The Tree-浄水場の木」

F6号 2004年制作

また一つ歳をとりました。

そして、今泉との年齢差が、またひとつ縮まりました。

そのうち同級生になって、気が付いたら彼よりずっと『お姉さん』になっているのだろうな。

誕生日の贈り物に、友人が本をくれました。

本の名前は『納棺夫日記』

アカデミー賞を受賞した映画『おくりびと』の原点になった本です。

死者を棺に納める仕事に就いた著者が綴った日記をもとに構成されています。

誕生日の贈り物には、ちょっと「おい、おい。(・_・)エッ....?」の内容ですが…(笑)

しかし、すっかり気に入って『なかなかの頂き物』となりました。

影の薄くなりつつあるわたしに、

「死中に活を求めよ」と、そう説教をしたかったのではないかなぁ…

まあ、ようするに

「しっかり生きるんだぞー」と言いたかったのではないかなぁ…などと勝手に解釈しているところです。

文章が簡潔で美しく、何度も読み返したくなる本でした。

映画…観ておけばよかったな。

遠いある日の『浄水場の木』は、誰に見られるわけでもなく、気に掛けられるわけでもなく、ただひっそりと、地球の一部としてその地に繋がり、静かに立って生きていました。

納棺夫、青木 新門氏のようだと、ふと、そう思いました。

わたしは、今日も無事に生きおおせて、日々是好日、全てのものに感謝です。

納棺夫日記 (文春文庫) Book 納棺夫日記 (文春文庫)

著者:青木 新門
販売元:文藝春秋
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The Tree-老木

Tree03 The Tree-老木」

F6号 2004年制作

突然の初夏の陽気に、身体がびっくり。

環境に適応できない身体になりつつあるなぁ…と、老いを実感。

春疾風も薫風も青嵐も…

やってくる風に「ようこそ」と、ワクワクドキドキしたのも、遠い昔のこととなりつつある。

老木の周りは、草さえ生えていない静かな空間。

長く伸びた影だけが、老木が実在することを教えてくれる。

ふと、振り返る。

わたしの影は、ちゃんと長く伸びているだろうか…(苦笑)

さて、80歳を過ぎても、今なお『創造の翼』で飛び続ける洋画家、野見山暁治。

福岡県立美術館でコレクション展が開催されます。

初夏の陽気に誘われて…是非、足をお運び下さいませ(*v.v)。

Img077

福岡県立美術館コレクション展

特集:野見山暁治―エソラのかたち

4月18日~6月28日

詳しくはこちら→展覧会

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The Tree-杜の象

Tree07 The Tree-杜の象」

F6号 2004年制作

今泉の最後の作品になった『The Tree』シリーズを描くために、よく近隣の神社の杜へ、木のスケッチに出かけた。

今泉は、木の根と木肌をじっくり観察。

『象』の肌にそっくりな『木肌』を見つけると、大喜びで

「おいおい、ココに象さんがおるよ」

と、皆を呼ぶ。

子どもらは、木の実とアリの巣を探して、地面をじっくり観察。

アリの巣を見つけると

「ねえねえ、ココにアリのおうちがあるよ」

と、皆を呼ぶ。

大人と子どもが一緒になって、何故だか皆、それぞれが地面に張り付いてばかりの杜の中。

ちょっと頭をもたげれば、空は抜けるほど青いのにねぇ…

と、母は思いつつ、それぞれの「おいおい」「ねえねえ」に付き合うのだった。

遠い遠い昔のことで、今は「おいおい」の声も聞くことはない。

早朝、職場へ向かうバス停で、すぐ隣の立ち木の木肌を見ながら、ちょっとだけ感傷に浸ってみたりする。

…今年の春は、まだまだ寒い。

こころ残り (角川文庫) こころ残り (角川文庫)

著者:阿刀田 高
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