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2009年5月

ELEPHANT ACCIDENT ―象の災難

Ele13 「ELEPHANT ACCIDENT ―象の災難」

FUTON Painting Installation

 福岡市美術館於 (2002年制作)

ものすごい突風に、駐輪場の自転車が将棋倒しになるのを目撃。

しかし…自分も目を開けておられず、今にも足をとられそうなので、倒れた自転車は見なかったことにして、家路に向って一直線…ヾ(_ _*)ハンセイ・・・

不安定な気候に、どうも身体の調子が思わしくないので、帰宅後は、家でゴロゴロ読書に勤しみ、ネットサーフィンをして気分を紛らわせ…ベッドにもぐって一休み。

ゴロンとしながら、その辺に放置していた新聞に目をやると…

栗本薫さんの訃報をみつけ、唖然。

すい臓がんで闘病生活を送ってらしたとか…享年56歳。

現代においては、若すぎる死だと誰もが思う年齢です。

栗本薫さんを初めて読んだのは、実兄の本箱から拝借した『ぼくらの時代』。

その兄も、白血病でずいぶん昔に亡くなってしまいました。享年32歳。

遺品の形見分けに出向くと、山のように積まれた本が寂しく玄関前の廊下に放置してありました。

誰も引き取り手のない、ただ重いだけの本を、独りで抱えて持ち帰り、それらを時間をかけてゆっくりゆっくり読み解きました。

そこには私の知らない兄の顔がありました。

…遠い昔の話です。

栗本薫さんのご冥福を祈り…合掌。

(最近、合掌ばっかりしてないか、わたし。一体何を目指してるんだか┐(´д`)┌ヤレヤレ)

栗本薫さんは、評論家として中島梓(なかじま・あずさ)の名前でも活躍されていました。わたしは、中島梓名義の本の方が好みだったかな…

ガン病棟のピーターラビット (ポプラ文庫)

著者:中島 梓

ガン病棟のピーターラビット (ポプラ文庫)

 

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ELEPHANT ACCIDENT ―象の災難

Ele10_2 「ELEPHANT ACCIDENT ―象の災難」

FUTON Painting Installation

 福岡県立美術館於 (1993年制作) 

天井からぶら下がった、切断された象の足。

切断部分からドロリと流れる赤い血が印象的な作品だった。

今泉の死後、東京藝術大学時代の恩師である、野見山暁治先生から一通の手紙を頂いた。

なんであんな若さで 足早やに去っていったものでしょう。

仕事はこれからの可能性を感じさせる 荒削りなものであっただけに 今泉さんの死は 本当に間違いであったような気がします。

私は象の足のオブヂェが好きでした。

できるならば 本学でやらしたかった。

ま、こんな希望を 今ごろ愚痴っぽくのべても致し方ない。

なんとしても 元気を持って生きて下さい。

野見山暁治

…なんとしても 元気を持って生きてください

― もう駄目だ。

そんなことを思った日、幾度この言葉に助けられたことだろう。

こんなに力強く、優しい言葉に触れたことはなかった。

いまでも、この言葉に支えられながら、なんとしても元気を持って生きていきたいと、そう思いながら日々を紡いでいる。

まもなく、今泉がいなくなって、5度目の夏がやってくる。

息子、まもなく14歳。

手がひとまわり大きくなった彼の次の目標は、ナザレー。

娘、まもなく11歳。

身体が三倍ほど大きくなった彼女のとりあえずの目標は、母より体重を軽くすること…(;´д`)トホホ…

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ELEPHANT ACCIDENT ―象の災難

Ele12 「ELEPHANT ACCIDENT ―象の災難」

FUTON Painting Installation

2000年展示 福岡県立美術館

美術館の床に、切断され赤く染められた『象の頭部』が一対。

天井に向けて鼻を高く上げ、雄叫びを上げる。

15年以上前に制作され、以後、様々な会場で雄叫びを上げ続けた『象の頭部』。

最後の展示は、いつだったろうか…

今泉の死後、遺作整理の際に、小さく折りたたまれて、作業場の倉庫に放置されていた『象の頭部』を発見。

ドロリと溶けて赤黒く固まった『象の頭部』は、まるで本当の肉塊のようで、こわくて手を触れられず、そのまま倉庫の一角に置き去りにしてきてしまった。

ちゃんと供養をしてあげなければ、『象の頭部』は永遠に雄叫びを上げ続けたまま、心安らかに眠る時間をもてないのかなぁ…

そんなことを思っている間にも、時計の針はチクタク動いて…気が付いたら、もう4年。

今泉の遺児たち、血の通った人間の子どもは、若芽をぐんぐん伸ばして成長し、この4年で、すっかり逞しくなった。

後退はしても、前進はしない母を横目で見ながら、この夏、息子は母の背丈けに追いつくでしょう。

嬉しくもアリ、寂しくもアリ。

さて、わたしも、まだまだ頑張らねば。

『象の頭部』に合掌。

プーさんの鼻

著者:俵 万智

プーさんの鼻

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