Triceratops-恐竜
F150 1987年制作
Mixed Mediums on Plaster Panel
夏バテ進行中。
お腹に何か知れないものがあると医者に言われ、病院であちらこちらといじりまわされる事になった。
「子供を残しては死ねないぞ。あと10年は生き残るぞ」
誰に対しても何の責任もなく、もっと孤独であったなら、どんなに楽だろうかと、ふと思う。
ああ、夏バテ、ますます進行中…。
六十三年前の八月六日。広島に原子爆弾が投下された。
遠くで起こる出来事は、身近な死とは直結しない。
原爆を落とすという行為は、遠くの遠くの海の向こうの出来事で、非現実のゲームの世界に近いのかもしれないな、そんなことを思いながら、どろりと溶けていく『Triceratops』をじっと眺める。
逝ってしまった人と、残された人。
迎え火をたいて、食物を供え、自宅に祖先や死者を迎えて祭る準備に入る。
いつの間にか、盂蘭盆会が目の前になっていた。
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夕凪の街桜の国 著者:こうの 史代 |
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